2012年5月14日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol.3 2012.5.3号


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一般社団法人「山田経営維新塾」
HP : http://www.yamadajuku.jp/

Blog : http://yamada-hisao.seesaa.net/

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塾生である石川秀樹さんの「経営維新塾」との出会い、



「山田経営維新塾」を受講した。

毎月第2金曜日、市内のホテルにカンヅメになって講義を受ける。

年12回。その最初の講義に遅刻する人がいた(無論、やむを得ない事情があったのだが)。

塾長の山田壽雄さんは第1回、はじめの始めの講義だからピリピリしている。





スタートの時間が来た。

塾長は怒りを抑えながら僕ら塾生に、「どうしますか?」と聞いた。

「時間が来たから始めますか?それとも、全員来るまで待ちますか?」

一瞬、『塾長はどっちを望んでいるんだろうか』と考えた。

重苦しい沈黙が続いた時、1人が「待ちましょう」と言った。

ホッとした。僕も『それが正解』と思った。



◆山田壽雄さんと運命的な出会い …………………………………………………………………………◆


僕がこの席にいるのは、不思議な感じさえする。

山田壽雄さん。川根の製茶メーカー「山田園」創業者。

らつ腕社長だと聞いていた。

初めてお会いしたのは昨年12月23日、青葉通りにある事務所でだった。

第一印象。怖い人、変じて今は温厚が身についているが、やはり怖そうな…笑顔。

にこやかに会話していながら、すべて見透かされているような。



事務所に赴いたのは、若い友人から「おもしろい人がいる」と聞いたからだ。

1回10万円の経営塾を開くのだと言う。

「10万円!?」(バブルの時代じゃあるまいし…)

しかし、会ってみたいと思った。

『何しろ、途方もない企画。会わなきゃ損だ』



事前にその人の著書を友人から借りた。

『23年連続で増収増益 小さなNo.1企業の秘密』と言う。

一読、何カ所かに付箋を貼った(僕は滅多にそんなことはしないのだが)。

「商売とは人づくりだ」

「社員さんは原石、磨くために仕事を任せる」

「お客様より社員さんを大事に」

「脳みそが汗をかくほど考えよ」

「失敗は成功への第一歩」

「企業は人間を幸せにするために存在する」

「顧客第一、利潤第一、社員さんも第一」…などなど。



列記すると事もないと思われるかもしれないが、

行間から伝わってくるのは「伝えたい」という熱意である。



僕は素直に読みとおしたが、暑苦しく感じる向きもいるのではないか。

言葉にすると簡単だが、これを実践してきたとすると社員は大変だったに違いない。

『しかし、本気でこれをやってきたとすれば、この人はすごい』と思った。



◆社員さんを磨きあげる経営 ……………………………………………………………………………………◆


中小企業に“人材”など来ないと言う。(確かに一流官庁に行くような人は来ない)

ではどうするか。「磨きあげる」と言うのだ。

実際に、人間と言うのは、学校の成績や氏素性だけでは測れない。

社員に仕事を与え、使命を課し、しかも完全に任せてしまう。

リスクは高いが、人間の伸びシロも予想以上だ。

結果、たたき上げ社員の中から自分の後継者が育ってきた。

社長を譲り、経営の第一線から退いたのは55歳のときだったと言う。



早すぎる。

60歳では会長職も辞めて、むしろ他社の経営指導に力を入れ始めた。

聞けば、息子さんはちゃんと山田園にいる。

優秀な人らしい、社長の器。

なのにあえて他人を後継者に充てた。



社員が奮いたつ、新社長にカリスマ性が求められないから潰されることもない、

だから安定軌道に乗りやすい…。

『なるほど』の理屈だが、実践する人は少なそうだ。



◆「本気」を試されて僕はその気になった …………………………………………………………………◆


初対面でここまで話を聞いて、『この人の話、1年間聞いてみたい』と思った。

そんな気持ちを隠して、僕は「2冊目を書かないんですか?」と聞いた。

「実はもう書いてありますよ。折々書いたので直さにゃなりませんが」

内心、慌てた。

『でも、いきなりうちには来ないだろう』

すると、「お願いできますか?」と来た。



不思議な縁である。

出版社は、設立しようとは思っているが、この時点で影も形もない。

同時に、行政書士の試験も終わったばかりで、合否定まっていない。

「塾は一般社団法人でやりたい。そちらの登記も手伝ってください」



これは何と言うのだろう、話がうますぎる。

初対面でここまで信用しちゃうの?

からかっているのではないとすると、『そうか、本気を試しているんだな』。

となると、後には引けないではないか。

「分かりました、やらせてもらいます」と僕は即答した。



『大丈夫か?おい、おい』と思わないでもない。

こちらの態勢のことだ。

無計画にもほどがある!

まだ印刷会社の協力を取り付けただけ。

本の流通だって大変そうだ。その目途もたっていない…。



しかし、元々計画なんぞ綿密に立てたところで狂いが出るに決まっている。

ならば縁(=偶然)に任せてみるしかないではないか。

『向こうはリスクを冒(おか)して、何の実績もない者を信用すると言うのだから』



◆出版を引き受けたものの態勢はゼロ ………………………………………………………………………◆


こうして、新聞社退職以前に僕の方向性は定まった。

本当は、数か月間失業保険をもらいながら、設立準備をしようと思っていた。

しかし、会社を去るその日までルーティンワークに追われ、準備はできず、

辞めてからすぐにハローワークを訪ねると、

「開業準備にかかれば保険は出ません」と、すげない返答を受けた。



『やれやれ、39年間も雇用保険を収めたのに国からの支援はなしか…』

仕方ない、きっぱりあきらめる他ない。

初手からつまづいた。

しかしこんなことは序の口でさえなかった。

書籍流通の要を握る取次会社との交渉は難航した。

有力書店さんの協力も求めた。それでも…。



さらに設立の登記、書籍コードの取得、電話回線、その他備品の購入と、雑事が続く。

のんびり、ゆっくりのつもりが、

すぐ本を作らなければならなくなって、越えなければならない山が多すぎて、

この間、息せき切って走り続けた感じがする。



疾風怒濤のような1ヶ月が過ぎ、何とか流通の問題も解決した。

本当に無計画だった。

あったのは「思い」だけ。そして怖いもの知らずの突貫精神。

助けてくれたのは、みな周りの人たちである。

まだその人たちに、満足にお礼も言えていない。



そして今、本の初刷りが完了した。

表紙カバーももうじき最終のものが決定する。

そんな中での維新塾スタートだった。



◆鬼コーチを泣かせた『感謝の手紙』…………………………………………………………………◆


午前中はさすがに塾長も塾生も堅かった。

しかし昼食後、犬塚敦統(あつのり)さんという外部講師の話を経て一気に引き締まった。

犬塚さんは愛知県安城市の七福醸造株式会社のカリスマ会長。

「環境整備を通じて自分たちの心を磨く事」が信条。

と言っても、一般の人には何のことやら分からないだろう。

毎朝トイレ掃除をしている、と言うともっと誤解されそうだ。

(この人のことを書き始めると、もう1つノートを書かなければならなくなる)



「トイレ掃除=心を磨く」経営論(むしろ実践)は、一部では知られている。

しかし、何しろ犬塚さんは「トイレの水を飲める」くらいまで磨き上げる。

これがなぜ社員教育に通じ、会社を変える力となったかは、

実際に講義を聞いてもらわないと分からない。



塾生は自分を変えたい、会社を変えたい一念でここに参集している。

だから刺激的な話を聞いて、空気が引き締まり、熱気を帯びたことは確かだ。

その後、山田塾長は僕らに「感謝について」を書かせた。

謙虚になりきれない僕は駄文をしたためたに過ぎなかったが、

他の塾生、12人の書いたものは素晴らしかった。

希望して6人が、書いた手紙を読み上げた。

鬼のような気迫を見せていた山田さんが、必死に涙をこらえるのが見て取れた。

僕も同じくである(人前では泣かないが…)。



山田さんは塾が始まる前、「全身全霊をぶつける」と言っていた。

それでも僕は『お手柔らかに』と思っていた。

でも、1日で考えが変わった。

素晴らしい仲間たちである!!

「この人たちのため、何かをしたい」と思ったのである。



◆山田マジックか、塾生の力か ………………………………………………………………………◆


山田さんが「維新」という大げさな名前を塾の名称にしたのはなぜだろう。

1回聞いただけでは分からない。

しかし7時間半のカリキュラム全体を通じて、みな何か変化したようだ。

問題は、それを持続させることができるかどうかだと思う。

虎視眈々とそのための策を山田さんは、脳みそに汗をかくほど考えているだろう。



懇親会で、誰言うとなくこんな会話が交わされた。

「こういう仲間ができたってこと、10万円分の価値はあったね」

『おいおい、そりゃあ、塾長を喜ばせすぎだぜ』僕は心の中でつぶやいた。



毎回、結果を問われるのは大変なことだと思う。

しかし山田さんはやり抜くのではないか。

この日の講義の何が良かったのか、実はよく分からない。

それでも結果として、いつの間にか “同志的な結束”が皆の中に生まれている。

塾長マジックと言うべきなのか、それとも僕らがスゴイのか…。

申し遅れたが、塾生は20代から60代まで、職種も経験も違う人たちである。



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ミーツ出版株式会社の第1号の本は

『23年連続増収増益 “非常識”社長の「維新」を起こす経営』と言う。

山田経営維新塾のプレ講義のような中身だ。

奇跡のような出会いがあって、わが社のデビュー作となる。

5月中旬には書店に並ぶので、ぜひ手にとっていただきたい。




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