2013年6月19日水曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL36,2013.6.19号

腑(ふ)に落ちる、ということ

前回のメール『まぶしい1期生を追う2期生』で私はこんなことを伝えました。

熱くならなければだめなのです。

経営、わけても地方の、小さな、弱い会社にとって経営はつらく重い、苦しいことの連続です。

心を燃やし続けていなければやれるものではありません。


覚えていましたか?

2期生のスタートに際して1期生たちが電報を寄せてくれました。

その中に、

「『鉄は熱いうちに打て』と言いますが、皆さん、熱くなっていますか?」

という言葉がありました。
「熱くならなければ、たたいても形にすることはできない」

素晴らしい言葉だと思い、それを受けて書いたのでした。

しかし1期生3回目の講義では、1期生たちを冒頭から叱らなければなりませんでした。

あらためてここに書かない方がいいのかもしれません。

でも、2期生にもわかってもらいたい、だから続けます。

いいですか、課題を提出する、期日ギリギリではなく追い込まれる前にやり終える、

物事は「前半主義」で片付けるのだ―これは何回も言ってきたことです。

それができない。

どうしたことでしょう、2期生諸君。

講義が2巡目になってから、急に緩んでしまったね。

これはある程度、予測できたことでした。

サッカーでハーフタイムになって、後半ガタガタになってしまう。

よくあるパターンです。

人間は緊張を持続できない、ということなのかもしれません。

しかし君たちは何を成し遂げたのですか?

経営者であることの基本のキ、「人間力」の大切さがようやく
おぼろげにわかってきたかな、という段階でしょう?

だからこそ、こういう事態を引き起こしてしまうのですよ。

「経営者」はお山の大将ですよ。

社長に面と向かって辛いことをいう社員はいない。

大企業にあなたがいたらどうですか?

期日までにやらなければならない仕事がある。

期日に間に合わない、納期の遅れを出した。

責任を取らされませんか?

「君は忙しかったからな、仕方がない」笑って許して会社ならつぶれますよ。

それをやってしまったら、2度とチャンスをくれない。

それが普通です。

「仕事ならそうだ。でも塾の課題は仕事じゃない」という声が聞こえてきそう。

やらない人に限ってそういうへ理屈をいいます。

「人間力」で何を学んだのでしょう。

仕事ですよ。

社員の幸せをリーダーである社長の力量が握っているのだとすれば、ある意味あの課題は、仕事以上に重要なものだといってもいい。

お説教で終わっては、得るものはひとつもない。

だから“ひとつの答え”を教えてあげましょう。

締め切りを決めるんですよ!

人は誰だって忙しい。

経営者や幹部社員で、暇な人はいません。

やらなければならないことが次から次に起きてくる。

それでも「何日までにやる」と決めるんです。

決めても「何日までに」では決して人はやらない。

だからその前の「この日にやる」と決めるんです。

決めると、不測の事態は必ず起きてくる。

それも想定内に入れて期日を決める、ということです。

決めれば、他の仕事の優先順位を決めざるを得なくなる。

「逆算」です。

これをこの日に上げなければならないのだから、これは何日にはできていなければならない。

事業は逆算の積み重ねです。



期日を守らなければならないとすれば、千手観音でないあなたは『この仕事はこの人に任せよう』ということを思いつくかもしれない。

そのためには、その仕事をこなせるくらいに力をつけていなければならない。

だから人材育成が必要だということに気づく。

しかし塾の課題を人にやらせてはだめですよ。

お気づきだと思いますが、課題はすべて「会社をどうするか」にかかわっている。

つまり、経営方針です。

経営方針を丸投げする中小企業経営者には絶対になってはいけません。

社の基本理念があり、それが社員1人ひとりの腑に落ちている会社が強い会社です。

あなたへの課題は、すべてその重要さを腑に落としてもらいたいためにやっているんですよ。



「やらされている」という感覚がもとあるとすれば、あなたの人間力はまだまだということ。

肝に銘じていてください。




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