2013年1月28日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL32,2013.1.28号

[胸襟を開く]


早いものですね、今週金曜日は第2回の「山田経営維新塾」です。
先日、私の静岡市の事務所で塾生有志による勉強会が開かれました。
10カ月目にして初の、自主的な勉強会です。
私も参加してみました。ちょっとお邪魔かな、とも思ったのですが。
しかし、やはり見てみるものだなあと感じました。

1回の講師役は海野哲矢塾生が務めました。
彼は私の息子の同級生で、仲人もした関係ですから、昔から人となりをよく知っています。
さて、どんなことを話してくれるのか……。
正直にいうと、内心ドキドキしていました。
自分のときにはそんなこと、ないんですけどねぇ。心配でした。
テーマは『残業をいかに減らすか』。中小企業にとっては大きな問題。社会保険労務士としては、直接の“飯のタネ”ではありませんが、この辺の指導がきちんとできれば小さな会社は大助かりです。
「心配」だなんて失礼なことを申しましたが、資(A4サイズで43頁)をそろえ、話の筋立てもよく、役に立つ話をしっかりやってくれました。
成長するものだな、とあらためて感じました。

講習が一段落して、雑談が始まりました。
そこでも私はみなさんの成長に目を見張ることになったのです。
発端は大阪・桜宮高校の体罰の話です。
これは元々、賛否両論その他各論いろいろある話で、何が正しく何が違うのかということではありません。
ただ、各自が真剣に考えなければならない問題。子どもの命の話ですから。
案の定、意見は割れているようでした。
一方では「殴った教師に同じことをしてやらなければ気が済まない」という人がいましたし、もう片方では「高校時代に受けた体罰が自分の人間形成をしてくれた」という塾生もいるという具合です。
いろいろ話をするうち、小学校時代に自分が受けた「いじめ」を語る人がいました。
後ろでにされロッカーに入れられ階段をつき落とされる、教室で全裸にされるなど、想像を絶するような話でした。

凄惨な地獄から、彼はどうして脱することができたのでしょうか。
首謀者と向き合って戦ったから、というのが彼の答。
ある日いじめっこがまたちょっかいを出してきたときの、とっさに出した防御の蹴りが勝負の分かれ目でした。偶然、当たり所よく“敵”は倒れ馬乗りになれたので、顔を殴り続けたと。
そのことの可否は誰にもいえません。もっとエスカレートしていれば、被害者の彼が犯罪者になってしまう可能性があった。その一方、やられっ放しでいれば彼の命が本当に脅かされたかもしれない。どうすれば正しいのか、誰にも“正解”はないのです。
しかしみな、真剣に話し合っていました。
命の問題です。語るうち、今まではこころの内側にそっと秘めていたであろう話をしてくれる人もいました。
ひとつひとつの話がみなの胸に響き、考え方を深めていくのでした。

1回の塾のときから感じていたのですが、よい人たちが集っています。
人間力の話をしました。胸襟を開いて語り合ってほしい、とも。
教えてできることではありませんが、みな既にその境界を超え、本当の思いを伝えようとしていました。
こういう光景が、私がもっとも望んでいたシーンです。

恥ずかしながら私が現役社長のときには、こういうシーンをつくることができなかったのです。社員さんとこういう話ができたら、同業の人と、取引先とこういう向き合い方ができていたら……。業績をもっと伸ばし大きな会社にすることができたのでは。
しかし今、そのことは考えません。
目の前にある現実で十分です。
生涯かけてもなかなかこういう関係をつくることはできません。
この関係を何とか活かしたいと思います。
塾生同志も、私と塾生との関係においても、生涯の宝物になるのではないか、という思いを深くした次第です。



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2013年1月22日火曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL31,2013.1.22号

「自分を変える」ということについて


「山田経営維新塾」を昨年4月に開設して10カ月。
「共に学び 共に進化し 維新を起こす」というのがこの塾の理念であり、「圧倒的な業績を残す」、塾生に残させるというのが目的でした。
言葉でいうのは簡単ですが、実現させることは本当に難しい。
もちろん難しいのは覚悟の上でした。
とはいえ、この目的を達成させるためには塾生たちに「自分を変える」ということを求めなければなりません。
「自分を変える」には、本人が本気になるしかない。
腹の底から「変えなければならない」と悟り、かつ不退転の気持ちで、ともすれば“逃げ出したくなる”自分の心と戦わなければなりません。
人を変えてみせるという自信がなければ塾など開けません。
「塾で学ぶ意味がないと判断したときは、いつでも塾費を返金します」
と、ひとまず自分の退路を断ってスタートを切ったわけですが。

人間力をつける、というところから始めました。
一口に「人間力」といっても、いろいろあります。
これは本当にいろいろありますね。包容力があるというのも人間力だし、叱るべきときに叱れるというのも人間力。優しいのも厳しいのも、数字に強いこともそうだし、数字を気にせず大局判断できるというのも人間力です。
そういう中で、中小企業経営者にとって絶対に欠かせない人間力というのは、「責任をとる」ということだと私は思っています。
会社で起きるすべてのことは自分の責任だ。社員のミスも、売上げが上がらないことも、新規顧客が増えないこともすべて社長の責任。みんな自分がかぶるわけだから、自分の思いがよほど強くなければ耐えられません。会社を興したのはなぜか、自分が2代目を継いだわけは。そこで何をしたいのか。何をすれば『甲斐があった』と思えるのか。
そこを押さえなければなりません。
一方、「お客様にご満足して頂ける会社」というのがわが社(あなたの会社)の最大の強みでなければならない。社長一人でできることではありません。だから、会社にいる人全員に社長の思いが伝わっていなければいけない。
ここまでがスタートライン。
ラインに立って初めて経営のことが学べるわけです。

はじめからここまでわかっているなら、誰も苦労はしません。
みんな頭ではわかっているというか、説明すればなんとかわかったような気持にはなる。『よーし、やるぞ』とモチベーションが上がる。
1回の塾で犬塚敦統(いぬつか・あつのり)さんという「環境整備」で名高い醸造会社の社長さんを特別講師としてお招きしました。清掃したトイレの水まで飲むという、そこまで徹底した犬塚イズムにみな度肝を抜かれました。『自分も』と奮い立ちます。23日は。
続きますか? 続きません。普通の塾生が、異端、突き抜けた人格者の生き方をそのままやれるわけがない。問題はどこまで「本気」を感得できるかです。
2回、3回と分野の違う、特長の違う特別講師をお招きして塾生を刺激する。
私は「塾生募集」のときにひとつだけ条件をつけました。
「本気で学ぶ意欲がある」です。

よい1期生に恵まれました。
時間は掛かりましたが、全員が今、目の色を変えてきています。
講義もさることながら、みなを駆り立てたのは同志たちの切磋琢磨でしょう。
誰かが真剣になると、その“空気”は伝染するようです。
119日には一期生、第1号の「経営計画発表会」が開催されました。
次に続く人が出てきそうです。
塾生による「塾生勉強会」も始まります。
山田経営維新塾に変化の春が訪れそうです。
この1年、私自身が刺激を受けました。
ありがとう。共に進化していきましょう。
この1年間が有意義な年になるよう、がんばりましょう。


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「山田経営維新塾メールマガジン」VOL30,2012.12.28号

届いていますか? 同志からのメッセージ


12月の午後の特別講師は塾生の石川秀樹さんにお願いしました。
驚くことがいくつかありました。
『石川さんだから、きちんとやってくださるだろう』とは思っていましたが。
もっとも驚いたのは、用意周到さです。

講義のレジュメとしてA416ページに及ぶレジュメを用意してくれました。
文字通り「読めばわかる」内容になっていました。
石川さんがなぜここまで詳細なレジュメを用意したのか、考えてみました。

第一に、それはご自分のためでしょう。
わかっていることを人に話すということは、実はそれほど簡単なことではありません。特に、腹の中にストンと落ちるように理解してもらうのは大変です。
話が行ったり来たりすると、途端に、何をいいたいかが分からなくなってしまいます。
難しい言葉も禁物。書く場合以上に、やさしい言葉で、かんで砕くように説明しなければなりません。
理路整然となるように、話の順番を付けるようにレジュメを作ったのでしょう。

第二に、これだけの内容ですから、90分で理解するのは無理だと考えたのではないでしょうか。所々、例文も書いてくれています。これをすべて時間内に説明するのは無理です。それ以上に、みなさんがここまでのことを「聴いて理解した」としても、とてもではないが「記憶に残す」ことは難しい。講義の中身は濃密でしたから、メモを執るのも難しかったでしょう。
だから、その手間を省いてくれたのだと、私は理解しました。

第三、これはいかにも石川さんらしいと思うのですが、私がお願いしたテーマ「よい手紙の書き方」あるいは「よい文章の書き方」について、石川さん流のひねりが利いているというか、テーマをかなり意訳してくれています。

講義の冒頭、いきなり「文章は人となりだ」という話から始めました。
そしてFacebookグループへの書き込みを例にして、同志1人ひとりの性格や人柄を『文章から感じ取れる』範囲で述べ始めました。
おおむね当たっていましたね、みなさんはどう感じましたか?

この話に石川さんは、きっちり30分強の時間を割いています。
その分だけ、「文章講座」に当てられる時間は短くなる。
だから「読めば分かるレジュメ」を用意したのではないでしょうか。
30分」はみなさん1人ひとりに宛てたメッセージです。
その思いは伝わった、と私は思っています。

もう1つ、「よい文章」と直接は関係ないのですが、繰り返し強調していたことがあります。覚えていますか?
「あなたたちは経営者なのだから」という言葉です。
石川さんは、3回これをいっていました。
経営者だから、よい文章を書くのは当たり前、書くための努力をするのは当たり前。
重い言葉だなあ、と私は思いました。
よい文章を書け、といっているのではないのでしょう。

「でも、あなたたちは経営者なんだ」
経営者とはなんですか? 
事業を強い意思で遂行する者、計画を立て実行する者、従業員とその家族の先頭に立つ者―ですよ。そして事業は、1人では遂行できない。必ず相手がいるし、社員を動かさなければならない。
そのためには「言葉」を使います。

言葉ひとつに人は反応します。
それは恐ろしいくらいに敏感に反応する。よくも悪くも。
言葉だけではないですね。「態度」「立ち居振る舞い」も同じように相手に響きます。そういうすべての要素をひっくるめたものが「よい文章」を書くための基本だ、と石川さんはいっていたように思うのです。
「あなたたちは経営者なんだから」
甘えを捨てなさい、といっているように感じました。

いろいろな受け止め方があると思いますが、勇気あるメッセージであることは間違いありません。
そうそう、もうひとつメッセージがありました。
「理解したら実行しようぜ」

今年も残り少なくなりました。
1年のまとめをしっかりやり、来年に備えましょう。




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