2015年7月6日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol63,2015,7,07号



合理的経営のススメ

進まざるは「後退」

2008年パナソニック(旧・松下電器産業)が
三洋電機と経営統合するというニュースを聞き、
感慨深いものがありました。
 
パナソニックの創業者・松下幸之助氏と
三洋電機の創業者・井植歳男氏は義理の兄弟
(井植歳男の姉が松下幸之助氏の夫人)
どちらも私の尊敬している大経営者です。

幸之助氏は歳男氏をはじめとする井植二兄弟とともに
松下電産を創業、井植二兄弟は製造・販売に八面六臂の活躍で、
社業の発展に大きく貢献しました。

戦後、松下電産が財閥指定を受け、
専務だった歳男氏が公職追放されたことから、
別々の道を歩むことになります。
後に歳男氏が松下電産での経験を活かし、三洋電機を設立。
松下電産に残っていた弟2人も三洋電機に加わりました。

いわばパナソニックと三洋電機は「兄弟会社」の関係。
もちろん、ビジネスである以上、何らかの利(メリット)が
なければパナソニックが経営統合を決断するはずがありませんが、
両社の創業者も望んでいたことだったのかもしれません。

幸之助氏の口癖は
「売りたいでは売れない。お客様が何を欲しがっているかだ」
お客様の視点に立つことを、口を酸っぱくして訴えました。

自分の事情を優先したら、商売(あきない)はできません。「私は、このようにやりたい」ではなく、お客様が何を望んでいるか、あるいは状況の変化や競合の戦略に対して、どうしなければを考え、手を打つべきです。

幸之助氏の薫陶を受けた後藤清一・元三洋電機相談役は
次のように語っています。

私たちは分単位、いや秒単位で成長している。
世の中は一瞬も留まることを知らず進歩を続けている。
これまで通りの方法も常に「なぜ」という目を洗い直してみなければならない。
今までこの方法でやってきたから、と言うのは後退である。
「進まざるを後退と申す」。また、「このへんで良い」という妥協を捨てて、
「もっと良い方法はないか」を合言葉にすることは、
仕事に携わる人間にとって、もっとも大切なことである
(「信玄・唯一の失敗」祥伝社)

「進まざるを後退」
いい言葉ですね。
私も「座右の銘」にしました。
社長さんは、すべからく、この精神でなければなりません。

「ここまでやったから、もういいだろう」と
思うのは厳しくいえば慢心です。
市場環境や顧客のニーズは絶え間なく変化していますし、
競合も何の手も打たないわけではありません。

まして、

「さらに、お客様に喜んでいただくためには、どうしたらいいか」
「さらに、気持ち良く社員さんに働いてもらうためには、どうしたらいいか」
「さらに、効率よく業務を進めていくためには、どうしたらいいか」


といったことを考えるなら、改革に次ぐ改革、
改善に次ぐ改善を続けていくしかありません。
「イノベーション経営」が不可欠なのです。

次回に続きます。
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