2012年5月14日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol.1 感謝の手紙




「感謝の手紙」


「山田経営維新塾」第1回の講義を4月13日、静岡市内のホテルで開きました。テーマは「感謝」です。


「『維新塾』と言いながら、また古臭いお題目を」と思われたでしょうか。
「経営の根幹は感謝の心だ?そんなこと、言われなくても知っているよ」と思った人もいるでしょう。




では、やってご覧なさい。


「感謝」という言葉ほど楽な言葉はありません。
「感謝セール」などと商売の用語としてもよく使われます。


ではあなたは人によく「ありがとう」と言いますか?
道行く人たちに、あるいは社内ですれ違う人に「おはようございます」「こんにちは」と声を掛けますか?


「やってるよ」という人にはこれ以上、説明する必要がありません。合格です。
でも、実際にやっている人は少ないと思います。
「ありがとう」やあいさつは、やって当たり前。
人間性の根幹などと大げさな話でなく、自然にできなければ品性が疑われます。
ところが、疑う事例が少なくない。


「感謝」も同じです。人や自然への感謝、自分が生きていることに感謝の気持ちがあれば、ありがとうもあいさつも自然に出てくるはずです。


昨年3月11日の震災以降、自分は生きているではなく、生かされて生きていることに多くの人が気づきました。「当たり前の生活」がいかに大切なものであったか。家族という当たり前の人間関係が、実はかけがえのないきずなだった。こういうことを体感すると人は謙虚になります。すると感謝の念がわいてくる。

しかし、人間というものは大切なことでもすぐ忘れてしまいます。
抹香臭いことを言うつもりではありません、脳の機能としてそれが自然なのです。
だから、心に決めてもすぐに忘れる。
心あらたまったつもりで朝のあいさつを始めても、相手からの反応がなければばかばかしくなってしまう。三日坊主。よく言ったものです。
決心、決意はなかなか3日ももたずに崩れていきます。

午後の講義で、「トイレ磨きがこころ磨きに通じる」と毎日それを実践している強烈な個性の持ち主の社長さんの講義を入れました。
刺激は十分。塾生たちの目の色が変わりました。
その後に、「感謝の手紙」を塾生に書いてもらいました。
持ち時間は30分。短い中で親や上司などへの感謝の気持ちをまとめる、と言うのが課題です。
30分後、「読める人はいますか?」と声掛けすると塾生12人中6人が手を挙げました。
順に読んでもらうと何度か胸にグッと来て、わたしは少々動揺しました。

最初の手紙には、わたしの亡き盟友の話が出てきました。
彼とのことを瞬間思いだし、思わず取り乱してしまったのです。
彼の志がしっかり次の世代のリーダーに伝わっていることに胸を打たれました。

父子の葛藤のことを書いた塾生もいます。
神のよう憧れていた父に「会社に入ってくれ」と言われ手伝うようになり、父親の人間らしい弱さに触れてショックを受けたこと、そして反抗…。「あなたとは違う」を懸命にアピールしぶつかりあったこと。その中で知った父の愛。こういった話にも心を揺すぶられました。

震災後、夫婦で被災地に行ったふたりもいます。ふたりで塾に参加され、奥さんは手紙で夫への感謝を次のように書きました。
「会社があること、家族があること、そして自分が今ここに生きていることも、全てに感謝しています。中途半端ではなく、精一杯ともに生きて、『人の心をむすびつけて』のビジョンに相応しい会社経営者であり続けられる様に頑張りましょう!」。ネジの会社を経営するふたりは、「ネジ」という言葉に掛けて「人の心も結びつける」を会社理念にしています。単なる言葉ではなく、実感として理念をあらためて心に刻んだのでした。

素晴らしい塾生たちです。発表しなかった6人の手紙も素晴らしいものでした。師弟と言いますが、こと心の問題についてはどちらが師匠か分からないと思えるほど、人間としての素直さが塾生たちにはあります。

手紙はそれぞれの相手に送られました。手紙を贈られた人は一様に驚いた様子です。「息子から生まれて初めてプレゼントをもらったよ」私の友人でもあるこの父親は、手紙に感激すると同時に、それに添えたささやかなプレゼントを“息子の気持ち”として受け止め喜びました。父子の葛藤を抱えてきた塾生も父親に手紙を渡しました。「おい、俺が死んだら(この手紙を)必ず棺桶に入れてくれ!」照れ隠しに父親はそう言ったそうです。

「経営維新塾」は圧倒的な業績を上げ勝ち残る企業経営者を創るのが目的です。経営のノウハウを今後、塾生たちにはたたき込みますが、その前に経営者には全人格的な成長が望まれます。それには時間が掛かると思っていましたが、杞憂のようでした。
講義の質、レベルを上げていかなければならないと痛感しています。


「山田経営維新塾」塾長 山田壽雄


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感謝の手紙
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拝啓

父上様

子供の頃からあなたは憧れでした。
ものごころをついたその日から、今に至るまでその気持ちは変わっていません。
正直、あなたの様にはなれないと子供の時から思っていました。
「会社に入ってくれ」と言われたあの時、正直びっくりしました。
自分は都内で仕事をするつもりでいましたから、
静岡に帰り、一緒に仕事をするようになって、感動と感謝、そして不思議な幻滅もしました。

あなたは私にとって神だった。
あなた以上の存在はこの世には存在しないとさえ本気で思っていた。
しばらく一緒に仕事をしていくうちに、人間らしいあなたが見えてきてしまったからです。
本当にショックで一点の曇りもないあなたから見える、少しだけの間違いに気づきたくありませんでした。

しばらくすると、人生で初めての父親に対する反抗が始まりました。
おそらく気づいていらっしゃったと思います。
全ての言葉が敬語になり、より自分の時間を使い、
「あなたとは違うんだ」とアピールしてきました。
しかし、あなたはその私を放置する事なく、バランスよくお叱りになり、
時には、怒鳴ってくれました。
本当に愛されているのだと実感しました。
いえ、実感しています。

まだ私は、あなたの様に厳しくあり続ける事ができません。
本当にただ、あなたに憧れ続けている子供そのものです。
あなたの自分に対する厳しさや、強い優しさを身につけていません。
少しだけ、あなたより柔らかい言葉で話せる事かな。。。あなたに勝っているものは、、、、、
他は何一つ及ばない

でも、あなたを尊敬し続ける事は変わりません。
それが感謝と言えるかどうか分かりません。

感謝という言葉の響きに自信を持ってあなたにこの様に感謝して言える事は
まだ出来ていません。

感謝の言葉の重さに軽々しく使うことが出来ないほど、一人の男として、あなたを尊敬し敬愛しています。

但し、父上とすると、、、言いたい事は沢山あったはずなのに、言葉が出てきません。
やはり経営者としてだけでなく
父上としても敬愛しているのだと思います。

まだ、あなたの期待どおりの大人にすらなっていませんが、
一生懸命、私を認めようと努力して頂いて本当にありがとうございます。
何一つ、あなたの期待にお答え出来ていませんが、
もう少しお待ち下さい。

ほんの少しだけ、あなたの強さが分かりかけてきました。

これからもよろしくお願い致します。



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萩原社長殿


感謝
まずは、創業者が急死し、急遽、40年続いてきた当社の代表取締役社長として就任してくださり有難うございます。
自動車用潤滑油という全く未知の世界に入り大変苦労なさっていると思います。
就任当初は社長自身も引き継ぎがなく、又、我々も引き継ぎがなく右も左もわからず月日が流れて行きました。社員さんに不安を与えてはいけないと何度も何度もミーティングを行い、仕入先様やお客様にも安心して頂かなければならないと何度も遠方には出かけ忙しい日々を送ってきました。
今だから話せますが、私も創業者が亡くなる前、自分自身が人生の岐路に立たされていました。『このままこの会社で・・・』『会社の中での自分の存在って・・・』
しかし、創業者が亡くなった時に思いました。『つまらないことを考えていないで前へ進め』と、創業者が命をかけて教えてくれたのだと・・・。
社長は、創業者とは最終目的とすることは同じですが、到着させるまでのやり方が大きく違います。それは、社員さん達に仕事を任せて頂けるというところです。正直、当初は苦労しました。今まで12年間全く逆のやり方で育ってきているのに、急にやり方が変わって身も心も追い付いていない感じを受けたからです。でも日々取り組んでいると、自分自身が自分らしく変わってきていることを感じます。
言葉づかい、人との接し方、お客様との接し方、同士との接し方、商売のやり方。
これは、社長から日々何気なく頂いている言葉や行動が私自身を自然に変えて頂いているのだと思っています。
社長には大変感謝しております。
今後とも会社を成長させるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。


杉山 剛英

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 山田先生


今回この山田経営維新塾を夫婦で受講指せて頂き本当にありがとうございます。引き合わせてて頂いたご縁、三井生命様にも感謝しております。今日は人生で記念すべき1日でした。今日1日だけでもいろいろな“気づき”を与えてくださいました。この気づきを“実践” ”実行“していかなければ成果には結びつかない。それも”気づき“でした。
それから全ての源になるのは”人間力“でその人間力を磨いていくのは感謝の気持ちをベースにしていかなければダメなんだ。と言う事も改めて教えて頂きました。
私は、先生の優しさと厳しさが本物でありそこに深い愛情もあることを感じました。
高い志と思いやり、自分を律し、人のために生きる崇高な人生観、本当に素晴らしいと思います。
私は末だ末だ半人前で感謝の気持ちも足りない本物の経営者になっていない。
そう思っています。
しかし、だからこそこの場でこの様な環境を作って頂きここで自分を1年間しっかり鍛え、心を磨き、必ず周りえの感謝、”御蔭様の心“、思いやりの気持ちが持てるスケールの大きな経営者になりたいと思います。
先生との出逢いは末だ短いですが、末永くお付き合い頂ける様、勉強し、実践して参りますので、今後共ご指導願いたく宜しくお願い申し上げます。

平成24年4月13日
株式会社 鈴木商店
代表取締役 鈴木 弘朗

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社長へ

普段、感謝の気持ちを形にしたり言葉に出来ていませんが会社では社長と役員という立場の仕事のパートナー、家庭では夫と妻としての人生のパートナーとして、ずっと一緒に隣で過ごしてきましたが、とても忙しい中本当によく頑張ってくれていると感謝しています。
社員さんを大切にし、お客様と心で接する姿、子供たちに優しく接してくれる姿を一番近くで見ていられることを幸せに思います。
仕事をしていると大変なことや辛いこともあると思いますが立場を変わってあげることは出来ませんが、一緒に痛みを分け感じることができればよいなと思っています。
東北の地震の後、二人で東北の地を見に行き、自分の生き方を考えさせられましたね。
明日が来ることが当たり前じゃない。
会社があること、家族があること、そして自分が今ここに生きていることも、
全てに感謝しています。
中途半端ではなく、精一杯ともに生きて、「人の心をむすびつけて」のビジョンに相応しい会社経営者であり続けられる様に頑張りましょう!

鈴木 純子

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一般社団法人「山田経営維新塾」


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