2015年3月3日火曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol52,2015,3,4号

経営者は名パフォーマーであれ

経営者は名パフォーマーでなければなりません。スピーチがうまくなくても、
何の問題もありませんが、いざという時は、何らかのパフォーマンスによって、社員さんの士気を鼓舞する必要があります。

今年、日本球界のソフトバンクに戻ってきました、元大リーガーの松坂大輔投手の高校時代の話です。私は高校野球が大好きで、甲子園での球児たちの真剣なプレーを見ていると、感動を覚えます。

1998年8月21日、夏の甲子園大会準決勝第一試合で、怪物・松坂投手を擁する横浜と高知の名門、明徳義塾が激突しました。

横浜高校は、この年のセンバツで優勝、夏の大会も優勝候補の筆頭と目されていました。

下馬評通り、大会が始まると、鹿児島実業、星稜(石川)などの強豪校を次々と下し、準々決勝に進出。休止に残る名勝負といわれた、PL学園との延長17回に及ぶ激闘も制し、準決勝にコマを進めました。

ただ、PL学園戦で松阪投手は250球を投げ抜いたことから(その前日の星稜戦でも150球近く投げていました)、横浜の監督は明徳義塾線で、松阪投手を先発させませんでした。松阪抜きでは、流石に横浜も苦しい。8回表までに、明徳義塾に6対0とリードを許してました。

「どうやら横浜が負けそうだ。平成の怪物といわれた、松坂投手も、これまでか」私だけでなく、両軍のベンチ、甲子園球場の観客、テレビで見ていたファンの大半も明徳義塾の勝利を確信したと思います。

あとから聞いた話ですが、試合の終盤になると、横浜の監督は配線の覚悟を決めたようです。最後の場面はベストメンバーで迎えたいと、9回表に松阪投手を登板させることに決め、本人にも声をかけました。

6点リードされた8回裏、横浜の攻撃が始まる前のことです。松坂投手がブルペンに登場。力強いピッチング練習を始めました。この瞬間、横浜側のスタンドだけでなく、球場全体がどよめきました。松坂投手は負けるとは思っていない。明らかに空気が一変しましたね。

横浜の先頭バッターは相手エラーで出塁、スタンドの雰囲気が選手たちに乗り移ったのか、明らかに横浜の選手には、のびのびしたプレーが、明徳義塾の選手には萎縮したプレーが目立つようになりました。

結局、ヒット、暴投などで、この回、明徳義塾は4失点。流れは完全に横浜に傾きました。

9回表には松坂投手が登板。あっさりと3者凡退に抑えます。

9回裏の横浜の攻撃が始まるときには私でさえ、横浜の逆転勝利を信じていました。案の定、ヒット、野戦、エラーと、たった3球で満塁になり、続く打者が中前打を放って同点。三振を挟んで、ヒットが続き、絵に書いたような「逆転サヨナラ劇」となりました。

逆転劇を演出したのは明らかに松坂投手でした。もちろん、松阪投手のカリスマ性に負うところは少ないないのですが、「絶対にあきらめない」との心意気に、「運命の女神」が微笑んだとしか思えませんでした。

同様に、どんなに悲観的な状況でも、社長さんが元気なら、なんとかなるものです。社長さんの情熱、熱意が会社浮上の原動力になることは間違いありません。

ただし、沈黙は鉛です。言葉でなくても、なんらかのかたちで、情熱を表現しなければいけません。社長さんのパフォーマンスが社員さんの心を動かします。

社長さんの情熱が社員さんに移り、社員さんの情熱がお客様に届く、経営者は名パフォーマーであれ、と力説する所以です。
(横浜対明徳義塾のエピソードは「敗因の研究」日本経済新聞社を参照した)

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