2015年1月6日火曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol49,2015,1,6号

明けましておめでとうございます。
皆さまには昨年、何かと世話になりましたこと、心から感謝申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

経営は「理性」「感情」「意志」の3本立てで

経営手法を自社に持ち込む際は次の3点に注意してください。

第1に、応用が大事です。
会社によって置かれている環境が異なりますから、ある会社で成功した手法が別の会社でも成功するとは限りません。

ある経営手法を採用する際は自社の社風、商品、業種、顧客、社員さんの成熟度、置かれた環境などを考慮に入れ、自社の応じた「改良」を加える必要があります。うわっつらだけを導入しても失敗する可能性が高い。
その手法の考え方、コンセプトを、きちんと理解していないと、適切に応用できません。

第2に、変化への対応も欠かせません。
ある手法を実践して、業績が向上したとしても、ビジネス環境が変われば、あっという間に、その手法は通用しなくなります。考え方、コンセプトを踏まえたうえで、不断に改良を加えていかないと、時流の変化についていけません。

第3に、「理性」ばかり重んじるのでなく、「感情」にも目配りを忘れないことです。経営は「理性」「感情」「意志」の3本立てで進められる必要があります。

経営理論は「理性」に基づくもの。そうでなければ一般化できませんし、「理論」とは成り得ません。
たとえば、経営理論の代表格である問題解決の手法も一般化すると、次のようになります。

  1. 問題点・課題を把握、分析し、
  2. 改善案を立案
  3. 改善案を取捨選択し、
  4. 実行する。
  5. 結果をチェックし、
  6. さらに改善する。

どのステップも、理知的な判断が求められます。頭脳をフル回転させなければなりません。

あくまで「理性」が主役を務めています。
もっとも、こういうふうに定式化されると考えやすいことは確か。プロセスに沿って思索していくだけで、何らかの改善案を立案することができます。
私は理性に重きを置いた経営を「戦略経営」「弁償法経営」と呼んでいます。


・人間は理性だけでは動かない
ビジネスの主体(社長さん、社員さん)も、客体(お客様)も、所詮「人」です。人は理性だけでは動きません。「人間は感情の動物である」といわれるように、むしろ理性よりも感情に左右されるケースが多い。

「値段の面でも、品質の面でも、納期の面でも、冷静に考えれば、ウチの商品を選択するはずだ」と思っても、お客様は他社の商品を購入するかもしれません。

 たとえば、「値段はオタクの方が高いけど、社員さんの対応がよかったから、オタクで買うわ」といったケースは少なくありません。
よく言われる「モノを売る前に人間を売れ」との言葉も、一面の真実をついています。

 私が社長を務めていたときでも「来社された、お客様を見かけたら、必ず挨拶を」「挨拶は、しっかりと、大きな声で」「お辞儀は45度の角度で」と礼儀作法を、やかましく教育したのは接客する際の対応が大きく売上を左右することを痛感していたからです。

 私は「感情」に焦点をあてた経営を「感動経営」「浪花節経営」と名付けました。理性を振り回すだけでは無機的になりがち。いちがいにはいえないものの、欧米ビジネススクールを修了したMBA(経営学修士号)取得者に共通する欠点は理性的な判断に傾きすぎて、お客様や社員さんの心、すなわち「情」の部分が見えなくなってしまうことです。




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