2014年12月16日火曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」Vol48,2014,12,16号


不可能を可能にする「現場に即した知恵」

打開策は、どこか遠くにあるのではなく、
日々のビジネスの現場の中にこそ潜んでいます。

こんな話があります。
現在、北海道の中央部は日本でも
屈指の稲作地帯となっていますが、
一世紀ちょっと前は熊笹に覆われた
荒涼たる原野が広がっていました。

ここに送り込まれたのが、
「朝敵」として明治政府に
領地を奪われた東北諸藩の屯田兵たちでした。
寒冷の地ですから、
欧米農学の影響を受けた政府の御用学者たちは、
「稲作など不可能」と米づくりを禁止しました。

ところが屯田兵たちは「官命」
に逆らって旭川で稲作に挑戦、
幾多の困難を乗り越え見事に米づくりを成功させました。

肥沃な土地を与えられ、
支度金、家屋、家具などを支給された農民たちが
なかなか定着できなかったのに対し、
編地に追いやられた屯田兵たちは、
そこで生きていくしかありませんから、
いわば「背水の陣」で臨み、不可能を可能にしました。

その屯田兵の工夫と努力を
「おかみ」の厳命を受けた上官は、
稲田を見つけ次第踏み潰し、
米を作ったものは重営倉にぶちこんだのでした。

しかし、ついに屯田兵は
、新しい水田技術と新品種を発見し、
道央米作を不動のものにしました。
(小松左京「(続)妄想ニッポン紀行」

中央と地方、エリートと大衆、理論と実践など、
いろいろと、おもしろいテーマをはらんでいるエピソードです。

理論家が「不可能」と断言したことでも、
実践家は努力を重ね、「可能」にしてしまう。

「不可能」を「可能」に変えた要因は何か。
カギは「現場に即した知恵」でした。ビジネスも同様です。
どんなに素晴らしい経営理論を導入したとしても、
それだけでは「絵に描いた餅」で終わる可能性があります。

「現場に即した知恵」を発揮し、
その経営理論を自社にマッチするように、
応用・展開していかなければなりません。




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