2012年10月17日水曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL21,2012.10.17号


小言から始まる維新塾では情けない
このメールでも私は皆さんに厳しいことばかりを言っていますね。
少し、反省しています。
少しですよ、全面的に反省しているわけではない。
少し反省している理由は、塾が私が思っている方向になかなか進んでいかないからです。いかない理由は、たぶん私の非力にあるのでしょう。そこが反省点です。
締めつけるばかりが能ではない。
そうですよね。皆さんはよいところをたくさん持っている。
育ちの良さ、人に対するやさしさなどは、私が到底持ちえない美質です。

先回、「カルネアデスの板」の話をメールに書きました。
究極の選択に対する想像力に欠けているのではないかと。
欠けているあなたたちは経営者としては失格なんだ、一人前とは言えないんだ、という気持ちが、どうしても私の中にはあったんですね。
「甘さがあっては、学んでも学んでも、何の意味もない」
確か、こんなことも前回のメールに書いています。
それはその通りなんですが、どうでしょう、この言葉、皆さんの胸にストンと落ちましたかね。
小さな会社を興して、つぶれないよう、つぶさないよう、つぶされないように、それは懸命になって働いてきました。
それは辛い仕事かと言えば、今振り返ってみても、辛いというものではない。
大変だという半面には、うれしい、たまらない、『どうだ、見てくれ』というところもあるのだから、これは経営の醍醐味と言うべきでしょう。
うまくいっているときは、こんなことを感じてもいられるのです。
そうやって社長人生を30余年。
その間、人に「甘さがあっては……」なんてことは言われたことがないんです。
経営するというのは自由ですから、それはもう死ぬも生きるも自由という、そういう自由まで含めての自由だから、人にどうこう言われるものではない。
だから皆さんにも、「山田、うるさい」の気持ちがあっても不思議ではありません。
少しずつ取引量が増えて、社員さんの人数も増えてくる。
会社が大きくなるのは、本当に喜びです。
半面、苦しみの始まりでもあります。
人の人生をある意味、背負うわけですから。
サラリーマン社長では絶対に理解できない境地だと思います。
サラリーマン社長は、社長自身が背負われる側ですから。
創業者でなければ、その重み、その責任の大きさに気づけないと思います。
だから、人に言われるまでもなく、甘さはないですよ。
おごり高ぶったり、事態をなめて掛かれば、あるいは時代の趨勢をちょっと見誤っただけで、数字はどんどん落ちていく。
だから、経営者が「判断する」ということはすごく怖いことなんです。
『失敗した』と思ったとき、目をつぶるか、突っ走るか、すぐさま撤退するか、
こんな場合だってとても怖い。
こういう経験をすると、「カルネアデス」は経営者自身だと気づきます。
創業者と二代目は違います。
「二代目の方が楽だ」とは言いません。
守成。創業者のあとを受け継いで、その事業を固め守ること。
これも大変です。
ある日から、創業者が育ててきたものすべてをしょい込むわけですから。
しかも、初代がやってきたような失敗と成功を体験することなく、はじめから「成功し続けること」を求められる。
前の経営者からも、部下たる社員さんたちからも。
経営維新塾には、そういう二代目さんたちもいます。
経営は厳しいぞ、本物の経営者になるのはもっと大変だぞ、と言うのはたやすい話です。しかし、それを得心してもらうのは簡単ではないでしょう。
このごろ、そう思うようになってきました。
ことに、心やさしい人たちに、人に厳しくなれ、自分にはもっと厳しくなれというのは、まさに言うはやすく行うは難(かた)しですね。
楽ではないと思っていましたが、確かにたいへんです。
ただ、みなさんにはやさしい資質を活かしながらも、こと経営に当たっては厳しさが必要だということを、ぜひわかってもらいたいと思います。
人はやはり、楽な方に行きたいんですよ。
厳しく人や部下に接するよりは、(自分も弱いのだから)やさしく接した方が楽。
いい人に思われた方が気持ちがいい。
でも、会社経営は常にそれで通るわけではありません。
「厳しい自分」にも目を向けましょう。
皆さんが背負っているのは、背負おうとしているのは、自分の身や家族ばかりではありませんから。


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