2012年9月13日木曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL19,2012.9.13号


人間力・リーダーの真摯さ

前回のメールで私が何を言ったか、皆さんは覚えているだろうか。
ほぼ確信を持って言うけれども、ほとんど記憶に残っていないのでは?

2点言いました。
リーダーは真摯であれ、ということ。
その真摯さは学ぶことはできない。リーダーたるもの、始めから身につけていなければならない資質なのだ、と言ったのです。
もう1点。
真摯さは、まず謙虚であること。おごり高ぶらず、権力的な発想を持たず、部下を信じ慈しむ。リーダーにそういう資質がない時、あるいはどこかに置き忘れてしまった時、「木は梢から枯れる」。組織そのものが崩壊してしまうのだ、と言ったのです。

それでは私が前回、悪しきマネジャーの典型例として出した次の話を覚えているだろうか。

「ともに働く者、特に部下には、上司が真摯であるかどうかは数週間でわかるものだ」とドラッカー氏の言葉を引き合いに出して、ダメなマネジャー2タイプを示したのです
■自分の職責に対して無知であり、無能なマネジャー。
■部下から見ていかにも頼りない、また「らしくない態度」のマネジャー。
そしてさらに、この2タイプのダメマネジャーより、真摯さに欠けているマネジャーの方がもっと悪いとして、真摯さに欠けるマネジャーの例を5つばかり挙げたのです(後で前回のメールを読み返してください)。
でも、どうやら私は先を急ぎすぎたようです。

今月7日に行った6回目の山田経営維新塾で私が感じた思いを正直に言いましょう。上に書いた■の部分はダメなマネジャーの典型です。職責を把握していること、職責にふさわしい態度を示す、ということはリーダーとしての「基本のキ」。当然、そのくらいの基本は備えていると思っていましたが、『本当に満たしているのか?』と、心配になったのです。
もちろん塾生には、いいところがたくさんあります。責任感があり、まじめ。そして謙虚である。立派なリーダーになる素地がかなり備わっています。
しかし、穴ぼこだらけでもあるようです。
一言でいえば、甘いのです。

1回目と同じでした。
講義に遅れて来る者がいる。それをとがめる者もいない。漫然と数分を無駄にして、何の怒りも感じない。
維新塾の塾生たちは、和気あいあいと何を学びたいのだろうか。リクレーションの仕方ですか?休日の楽しい過ごし方ですか? 社長、幹部としての在りようではないのか。

ルールを守る▽約束を守る▽言い訳しない-何度も言ってきた「基本」です。
仕事は前半主義でやろう-これも基本。しかし、宿題を塾の前日に提出する人もいる。
名刺交換は命の交換である、とも言いました。ここから商売が始まる。自分を売り込む場。「最高の笑顔で」とも教えました。実践していますか?
礼状は毛筆の手紙で。これも教えました。営業に行って時間をもらった。礼状を必ず出していますか?めんどうなアナログの手段だからこそ相手の印象に残る。ここまで言ったのに、継続できないのはなぜでしょう。
手紙は書くのが難しい。でも、塾生の中には書くことのプロもいる。「手紙研究委員会を立ち上げ、勉強してみたら?」と言いました。でも勉強会は開かれていない。私の言葉はそれほど軽いのだろうか。
維新塾の第1回、環境整備として七福醸造の犬塚敦統さんに話していただきました。何を聞いていたのですか?トイレ掃除を今もやっている人、いますか?

維新塾に来て、人の話を聞き、学び、モチベーションが上がる。
「よし、やるぞ!」と思う。
しかしその決意、何日続きますか?
「やったことしか残らない」と私は何度言ってきたことか。
何日かすると元の黙阿弥。それでは普通の生徒と一緒です。

でも、人間って、そういうものでもある。決意したって、すぐに気がなえてしまう。本当に本当に追い詰められて、崖っぷちまで追い込まれて切り返したのでなければ、人間の決意なんて、一晩眠れば忘れてしまうものです。
犬塚さんがなぜすごいのか。
彼は常人ですか? ある意味、あそこまでやるのは尋常ではない。自分を習慣化し、組織に対しても全身全霊でそれを求め、繰り返し繰り返し、嫌となるほど叱咤激励し、時には怒りを見せ、脅し、すかして社員をあそこまでもっていった。
これって、常人のワザですか?
異常と言わないまでも、異才なのだと思います。

なぜそんなにまで追い込むのでしょうか。
組織を生き残らせるためなのです。
リーダーとしての責任を果たすためです。
職責に対して無知であり、無能なマネジャー、「らしくなれない」マネジャーの下では、会社は1カ月ともちませんよ。

維新塾に来たのなら、自分を変える覚悟をしてください。
甘い自分とキッパリ縁を切る。
嫌われても筋を通す。
覚悟がなければ、とてもリーダーは務まりません。

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