2013年4月26日金曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL35,2013.4.26号


まぶしい1期生を追う2期生


山田経営維新塾、2年目がスタートしました。
4月17日(水)には第2期生の講義を行いました。
いつもは午後一番の時間帯は外部講師をお呼びするのですが、今回は1期生有志に話してもらいました。
申し遅れましたが、1期生からは塾の冒頭、2期生を励ます電報をちょうだいしました。
心に残る文面です。
あらためて全文を披露しましょう。
★
山田経営維新塾第2期生のみなさん、
入塾おめでとうございます。
「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、皆さん、熱くなっていますか?
熱くならなければ、たたいても形にすることはできません。
山田塾長は、たたくだけでなく、皆さんを熱くする先生です。
熱くなることを恥じることはありません。
共に学び共に進化し、維新を起こしましょう。
志をもった同志として、皆さんを心から歓迎いたします。
          山田経営維新塾第1期生一同
★
維新塾では昨年、経営者には「言葉」というものが非常に大切である、
なぜなら、経営者が思いを伝え、社員さんやお客様や世間を動かすのだ、
それは説得である、そして説得には「言葉」が最も重要な武器である。
このようなことを繰り返し語ってきました。

なんと心のこもった電報だったでしょう。
儀礼的な通り一遍の言葉ではなく、1年を通じて学んだことを的確に言葉にしています。
熱くならなければだめなのです。
経営、わけても地方の、小さな、弱い会社にとって経営はつらく重い、苦しいことの連続です。
心を燃やし続けていなければやれるものではありません。
「たたくだけでなく、皆さんを熱くする先生」
そのように見ていてくれた1期生に、私は強い共感と感謝の念を抱きました。
一緒になって熱くなろう、やり遂げよう、と1年間「火付け役」を意識してやってきたからです。

1期生3人のスピーチは実に立派でした。
石川秀樹さんは「電子書籍のプラットフォーム創り」にかける思いを語りました。
「自分の電本を100円で100万部売りたい」
「ミッションは日本のメディア・リテラシーを高めること」
堂々たる直球でした。
2番目に話した鈴木弘朗さんは、サビないネジ「ロングッド」売り込みのため全国を駆け、今まで接したことのない通産省との折衝まで話してくれました。
「1年前には想像をしていなかった舞台」で主人公になっているのです。
海野哲矢さんは飾らず、自分のリーダー経験を語りました。
うまくいかなかった部分まで正直に……、それは後輩たちへの思いだったのでしょう。

失礼ないい方になりますが『成長しているな』と感じました。
いやっ、1年前とこんなに違うとあらためて驚いたのです。
自分の指導がよろしかったといっているのではありません。
熱く燃えるものがあったからこそ、
自ら変わっていこうという強い意欲があったからこそ、鍛錬になったのです。
『鍛』という字には『千』という意味があり、『錬』という字には『万』という意味がある-ということは昨年お話ししました。
受け取る側に「変わりたい」「成長したい」「成し遂げたい」という思いがなければ、言葉は上すべるだけです。
1期生はきちんと受け止めてくれたのだな。
私の大きな喜びです。

1期生は1歩先に行っています。
2期生は追いかけられるでしょうか。
塾2年目、指導者の私も1年目よりは2年目、1年学んだ分だけ成長しましたからもっと2期生をうまく導くことをするでしょう。
1期生と2期生が切磋琢磨できる状況をつくりたいと思っています。

1年間、がんばりましょう。



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2013年2月17日日曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL34,2013.2.18号

息抜きの中で学んだこと


雪の白川郷( 岐阜県大野郡白川村)に行ってきました。
岐阜県といっても、ひと山越えれば日本海が見えるかというくらい静岡からは遠い雪国です。太平洋岸は快晴。にもかかわらず東海北陸自動車道の高山を越えたあたりから、雪が舞い、渋滞が始まりました。2月10、11日の連休を、塾生とその家族たちと小旅行に出かけたのでした。

日常を離れ、異空間で接するといろいろな発見があります。
ホテルでの受講風景からは見えない人柄がにじみでてくるのです。
9月17、18日には上高地に1泊2日の小旅行。
10日10日には長野県駒ケ根市の千畳敷カールにも行ってきました。
これで3回目の“旅”です。
今回はバスをチャーターしたので、ご家族の参加も募りました。
子どもたちが加わったことで、塾生のやわらかな笑顔を見られたのが私にはなによりでした。

先日は、学ぶのはいいが、行動に移さなければ意味がないのだ、と少し厳しいことをいいました。それは確かにその通りで、覚悟を決めてやってもらわなければ困ります。
しかし一方、まなじりを決して挑むように事業に打ち込むとなると、自分への鞭(ムチ)の入れ方が難しいです。成果を急ぎ、鞭を振るい続け、拍車を掛けてばかりでは馬が参ってしまいます。馬は自分であり、社員さんであり、自分を見守り続ける家族でもあります。

前回の小旅行の報告で私は「オンとオフを上手に切り換えてやっていこう」といいました。
謙虚で素直に、おかげさま、感謝の心でと常々いっていますが、それはコミュニケーションのことです。大人になると、これに欲が入るから難しくなるのです。
誰しも『うまくやりたい』と思う。
失敗した営業を思い出してください。『今度こそ』とか『同失敗はできない』『なめられてたまるか』『ここは筋を通す』『でもこの仕事、どうしても落としたい』『すごい会社と思われたい』……さまざまな欲が入って、謙虚で素直がいつの間にか「卑屈で理屈っぽく」言い訳をするようになるのです。
大人は辛い。いろいろなものを抱えているからなおさらです。
今回は小学生のお子さんたちが2組参加してくれました。
はじめのうちこそ大人しかったのが、途中からはすっかり打ち解け、兄弟姉妹のようになっていました。なにげなく見ていると、時と場合によって、リーダーが代わっています。役割が自在に変わっていくのです。まるで生き物のように、柔軟に“権力”が代わっていくのでした。一番小さな子が、お姉さんたちをリードしているような時さえありました。もちろんそれは、年長の子が合わせているのですが。
ほとんど初めてといってよい、本格的な雪遊びに子どもたちは熱中しました。
そこに大人が入り、一緒に遊ぶ(遊んでもらう)光景も見られました。何たるサービス精神。それは大人の気配りだけではなく、子どもたちは子どもたちなりに夢中でありつつ、仲間となった“大人”に気を配っているのでした。

最後は子どもたちが“胸襟を開き”大人たちのサロンにやってきて、話をしてくれました。こうした動きはもちろん、計算したものではありません。子どもたちなりの感謝の表現だったのではないでしょうか。
これを私たちの商売に結び付けて語るべきではありませんが、私は感嘆するところがあったのです。
「人や会社を動かすのは、知識や経験ばかりではない。何よりも必要なのはコミュニケーション能力だ」といつもいっているセリフを思い出しました。
大人は、頭で理解して、それだけでわかった気になってしまいます。
ホテルに缶詰めになってする勉強だけでなく、こんな子どもたちのいる風景の中でも自分をさらけ出すことができるのか、今度の旅はよい経験になりました。

さて、1期生、1年目の講義は来月の1回を残すだけとなりました。
みなさん、この11カ月間でどのように変わったのでしょうか。
それぞれに自信が生れてきていると思います。
どんなスピーチを聴くことができるのか、今から楽しみです。


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2013年2月13日水曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL33,2013.2.13号


学んだらやってみる

2月の維新塾では「コミュニケーション」を中心にお話ししました。
「□+□=6」
□は何通りの組み合わせがあるでしょう。「6通り」あるいは「12通り」と考えた人が多いでしょうね。12から重複する「3+3」をひとつ引いて「11通り」と答えた人もいるかもしれません。答は「無限」。誰も□は「整数」だとはいっていませんからね。
いわれてみれば「なんだ、そんなことか」と思うでしょう。
似た話として『コロンブスの卵』を思い出した人も多いと思います。
私たちは、説明されれば一瞬でわかることを、いつも分からない。
なぜでしょうね。知能指数のせい? そんなことはありません。
思い込み。先入観があるんですよ、人間には。
“常識”にガチガチに縛られて、どう発想してもいいんだ、君は自由なんだ、というときでも何もひらめかない。
コロンブスの卵、実は立つことを知っていましたか?
殻をつぶさなくても、卵は立ちます。根気強く“重心”を探っていけば、十中八、九は立つんです。『コロンブスの卵』というエピソードもまた、知ってしまうと頭から信じ込んでしまって、それ以上検証してみようと思う人はいない。

最近私たちはいつも急ぎ足です。結論を急ごうとする。
人から「教わった知識」は、頭だけで終わっていたら頭の中には入りませんよ。すぐ忘れます。自分のことにする、という作業をさぼっていてはダメです。
天国と地獄という話を出して、『たらいの水』の話をしました。
どなたか、実際に試してみた人はいますか? 
水を独り占めにしようとして手前にすくい寄せようとすると、かえって水は相手側に流れてしまう。相手に先に水を与えようとして向こうに水を押し上げてやると、壁に当たって水が戻ってくる。これは二宮尊徳の話としては有名ですが、やってみてください。そう公式通りにはいかないから。第一、そんな面倒くさいことをせずに、水を単純にすくって飲めばいいだけの話だとは思いませんか?
『天国と地獄』の話もしました。ごちそうが真ん中にあって、1㍍の長い箸が1本だけある。どうしたら食べられ、両者幸せになれるのか。これはすぐ気づいた人がいました。相手に食べさせてあげればいい、が答えでした。

コミュニケーションの本題に入って私は、「『できる!』と考えて行動しよう」といいました。そうすると、▽仕事が楽しくなる▽周りに良い影響を与える▽よりよい結果が出る▽お客様から必要とされる▽「ありがとう」が多くなる-と教えました。
誰か、実行しましたか?
「『できる!』と思って行動する前に」というのも教えました。
要するに、表情・態度を明るく、やわらかに、自信をもって、他者への思いやりを忘れずに接しましょう。必ず成功するという未来を思い描いてそのように行動しましょう、ということです。
みなさん、実行しましたか?
何も難しくないですよ。教わったその瞬間からでもできることです。

コミュニケーションの前半(午前中の講義)で、人の話を聴いて理解することがいかに難しいかということを、図形を2人で描くことで実習しました。そのときのコツはなんだったでしょうか。相手の頭の中を想像してみる、ということでした。どうしたら相手の頭から「?」が消えるか、相手の気持ちになってわかりやすく話すということですよね。
逆の立場からいえば、聞くこと。
聞くことなんか誰でもできるはずです。では「聴くこと」はできますか? 相手の話すことを心を傾けて聴くこと。私たちはたいてい、自分が話すことばかりを考えていて、聴くことがおろそかになっています。

山田経営維新塾に来る目的はなんですか?
勉強すること? そうです、一所懸命に学んでください。でも、それだけで終わっては何も変わりません。自分を変えることが目的です。変えるためには行動に移さなければダメです。インプットだけに終わらせないでください。
アウトプットこそが重要です。
「社長、このごろ変わったな」とうわさされていますか?
目を見張るような変化を周りに見せていますか?
多くの塾生が、変わってきたと思います。
あと一歩です。
一歩といわず、二歩でも三歩でも、前に歩き出してみてください。
変えることは勇気がいりますが、自分の後ろの扉を閉めましょう。
あなたはもう新しいステージ(舞台)に向かおうとしています。
安全でまったりとしておだやかな居場所から踏み出す決意はできているのです。
扉を閉めて、ひとつ1つ学んだことを、自分の会社で実行してみてください。



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2013年1月28日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL32,2013.1.28号

[胸襟を開く]


早いものですね、今週金曜日は第2回の「山田経営維新塾」です。
先日、私の静岡市の事務所で塾生有志による勉強会が開かれました。
10カ月目にして初の、自主的な勉強会です。
私も参加してみました。ちょっとお邪魔かな、とも思ったのですが。
しかし、やはり見てみるものだなあと感じました。

第1回の講師役は海野哲矢塾生が務めました。
彼は私の息子の同級生で、仲人もした関係ですから、昔から人となりをよく知っています。
さて、どんなことを話してくれるのか……。
正直にいうと、内心ドキドキしていました。
自分のときにはそんなこと、ないんですけどねぇ。心配でした。
テーマは『残業をいかに減らすか』。中小企業にとっては大きな問題。社会保険労務士としては、直接の“飯のタネ”ではありませんが、この辺の指導がきちんとできれば小さな会社は大助かりです。
「心配」だなんて失礼なことを申しましたが、資(A4サイズで43頁)をそろえ、話の筋立てもよく、役に立つ話をしっかりやってくれました。
成長するものだな、とあらためて感じました。

講習が一段落して、雑談が始まりました。
そこでも私はみなさんの成長に目を見張ることになったのです。
発端は大阪・桜宮高校の体罰の話です。
これは元々、賛否両論その他各論いろいろある話で、何が正しく何が違うのかということではありません。
ただ、各自が真剣に考えなければならない問題。子どもの命の話ですから。
案の定、意見は割れているようでした。
一方では「殴った教師に同じことをしてやらなければ気が済まない」という人がいましたし、もう片方では「高校時代に受けた体罰が自分の人間形成をしてくれた」という塾生もいるという具合です。
いろいろ話をするうち、小学校時代に自分が受けた「いじめ」を語る人がいました。
後ろでにされロッカーに入れられ階段をつき落とされる、教室で全裸にされるなど、想像を絶するような話でした。

凄惨な地獄から、彼はどうして脱することができたのでしょうか。
首謀者と向き合って戦ったから、というのが彼の答。
ある日いじめっこがまたちょっかいを出してきたときの、とっさに出した防御の蹴りが勝負の分かれ目でした。偶然、当たり所よく“敵”は倒れ馬乗りになれたので、顔を殴り続けたと。
そのことの可否は誰にもいえません。もっとエスカレートしていれば、被害者の彼が犯罪者になってしまう可能性があった。その一方、やられっ放しでいれば彼の命が本当に脅かされたかもしれない。どうすれば正しいのか、誰にも“正解”はないのです。
しかしみな、真剣に話し合っていました。
命の問題です。語るうち、今まではこころの内側にそっと秘めていたであろう話をしてくれる人もいました。
ひとつひとつの話がみなの胸に響き、考え方を深めていくのでした。

第1回の塾のときから感じていたのですが、よい人たちが集っています。
人間力の話をしました。胸襟を開いて語り合ってほしい、とも。
教えてできることではありませんが、みな既にその境界を超え、本当の思いを伝えようとしていました。
こういう光景が、私がもっとも望んでいたシーンです。

恥ずかしながら私が現役社長のときには、こういうシーンをつくることができなかったのです。社員さんとこういう話ができたら、同業の人と、取引先とこういう向き合い方ができていたら……。業績をもっと伸ばし大きな会社にすることができたのでは。
しかし今、そのことは考えません。
目の前にある現実で十分です。
生涯かけてもなかなかこういう関係をつくることはできません。
この関係を何とか活かしたいと思います。
塾生同志も、私と塾生との関係においても、生涯の宝物になるのではないか、という思いを深くした次第です。



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2013年1月22日火曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL31,2013.1.22号

「自分を変える」ということについて


「山田経営維新塾」を昨年4月に開設して10カ月。
「共に学び 共に進化し 維新を起こす」というのがこの塾の理念であり、「圧倒的な業績を残す」、塾生に残させるというのが目的でした。
言葉でいうのは簡単ですが、実現させることは本当に難しい。
もちろん難しいのは覚悟の上でした。
とはいえ、この目的を達成させるためには塾生たちに「自分を変える」ということを求めなければなりません。
「自分を変える」には、本人が本気になるしかない。
腹の底から「変えなければならない」と悟り、かつ不退転の気持ちで、ともすれば“逃げ出したくなる”自分の心と戦わなければなりません。
人を変えてみせるという自信がなければ塾など開けません。
「塾で学ぶ意味がないと判断したときは、いつでも塾費を返金します」
と、ひとまず自分の退路を断ってスタートを切ったわけですが。

人間力をつける、というところから始めました。
一口に「人間力」といっても、いろいろあります。
これは本当にいろいろありますね。包容力があるというのも人間力だし、叱るべきときに叱れるというのも人間力。優しいのも厳しいのも、数字に強いこともそうだし、数字を気にせず大局判断できるというのも人間力です。
そういう中で、中小企業経営者にとって絶対に欠かせない人間力というのは、「責任をとる」ということだと私は思っています。
会社で起きるすべてのことは自分の責任だ。社員のミスも、売上げが上がらないことも、新規顧客が増えないこともすべて社長の責任。みんな自分がかぶるわけだから、自分の思いがよほど強くなければ耐えられません。会社を興したのはなぜか、自分が2代目を継いだわけは。そこで何をしたいのか。何をすれば『甲斐があった』と思えるのか。
そこを押さえなければなりません。
一方、「お客様にご満足して頂ける会社」というのがわが社(あなたの会社)の最大の強みでなければならない。社長一人でできることではありません。だから、会社にいる人全員に社長の思いが伝わっていなければいけない。
ここまでがスタートライン。
ラインに立って初めて経営のことが学べるわけです。

はじめからここまでわかっているなら、誰も苦労はしません。
みんな頭ではわかっているというか、説明すればなんとかわかったような気持にはなる。『よーし、やるぞ』とモチベーションが上がる。
第1回の塾で犬塚敦統(いぬつか・あつのり)さんという「環境整備」で名高い醸造会社の社長さんを特別講師としてお招きしました。清掃したトイレの水まで飲むという、そこまで徹底した犬塚イズムにみな度肝を抜かれました。『自分も』と奮い立ちます。2、3日は。
続きますか? 続きません。普通の塾生が、異端、突き抜けた人格者の生き方をそのままやれるわけがない。問題はどこまで「本気」を感得できるかです。
2回、3回と分野の違う、特長の違う特別講師をお招きして塾生を刺激する。
私は「塾生募集」のときにひとつだけ条件をつけました。
「本気で学ぶ意欲がある」です。

よい1期生に恵まれました。
時間は掛かりましたが、全員が今、目の色を変えてきています。
講義もさることながら、みなを駆り立てたのは同志たちの切磋琢磨でしょう。
誰かが真剣になると、その“空気”は伝染するようです。
1月19日には一期生、第1号の「経営計画発表会」が開催されました。
次に続く人が出てきそうです。
塾生による「塾生勉強会」も始まります。
山田経営維新塾に変化の春が訪れそうです。
この1年、私自身が刺激を受けました。
ありがとう。共に進化していきましょう。
この1年間が有意義な年になるよう、がんばりましょう。


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「山田経営維新塾メールマガジン」VOL30,2012.12.28号

届いていますか? 同志からのメッセージ


12月の午後の特別講師は塾生の石川秀樹さんにお願いしました。
驚くことがいくつかありました。
『石川さんだから、きちんとやってくださるだろう』とは思っていましたが。
もっとも驚いたのは、用意周到さです。

講義のレジュメとしてA4判16ページに及ぶレジュメを用意してくれました。
文字通り「読めばわかる」内容になっていました。
石川さんがなぜここまで詳細なレジュメを用意したのか、考えてみました。

第一に、それはご自分のためでしょう。
わかっていることを人に話すということは、実はそれほど簡単なことではありません。特に、腹の中にストンと落ちるように理解してもらうのは大変です。
話が行ったり来たりすると、途端に、何をいいたいかが分からなくなってしまいます。
難しい言葉も禁物。書く場合以上に、やさしい言葉で、かんで砕くように説明しなければなりません。
理路整然となるように、話の順番を付けるようにレジュメを作ったのでしょう。

第二に、これだけの内容ですから、90分で理解するのは無理だと考えたのではないでしょうか。所々、例文も書いてくれています。これをすべて時間内に説明するのは無理です。それ以上に、みなさんがここまでのことを「聴いて理解した」としても、とてもではないが「記憶に残す」ことは難しい。講義の中身は濃密でしたから、メモを執るのも難しかったでしょう。
だから、その手間を省いてくれたのだと、私は理解しました。

第三、これはいかにも石川さんらしいと思うのですが、私がお願いしたテーマ「よい手紙の書き方」あるいは「よい文章の書き方」について、石川さん流のひねりが利いているというか、テーマをかなり意訳してくれています。

講義の冒頭、いきなり「文章は人となりだ」という話から始めました。
そしてFacebookグループへの書き込みを例にして、同志1人ひとりの性格や人柄を『文章から感じ取れる』範囲で述べ始めました。
おおむね当たっていましたね、みなさんはどう感じましたか?

この話に石川さんは、きっちり30分強の時間を割いています。
その分だけ、「文章講座」に当てられる時間は短くなる。
だから「読めば分かるレジュメ」を用意したのではないでしょうか。
「30分」はみなさん1人ひとりに宛てたメッセージです。
その思いは伝わった、と私は思っています。

もう1つ、「よい文章」と直接は関係ないのですが、繰り返し強調していたことがあります。覚えていますか?
「あなたたちは経営者なのだから」という言葉です。
石川さんは、3回これをいっていました。
経営者だから、よい文章を書くのは当たり前、書くための努力をするのは当たり前。
重い言葉だなあ、と私は思いました。
よい文章を書け、といっているのではないのでしょう。

「でも、あなたたちは経営者なんだ」
経営者とはなんですか? 
事業を強い意思で遂行する者、計画を立て実行する者、従業員とその家族の先頭に立つ者―ですよ。そして事業は、1人では遂行できない。必ず相手がいるし、社員を動かさなければならない。
そのためには「言葉」を使います。

言葉ひとつに人は反応します。
それは恐ろしいくらいに敏感に反応する。よくも悪くも。
言葉だけではないですね。「態度」「立ち居振る舞い」も同じように相手に響きます。そういうすべての要素をひっくるめたものが「よい文章」を書くための基本だ、と石川さんはいっていたように思うのです。
「あなたたちは経営者なんだから」
甘えを捨てなさい、といっているように感じました。

いろいろな受け止め方があると思いますが、勇気あるメッセージであることは間違いありません。
そうそう、もうひとつメッセージがありました。
「理解したら実行しようぜ」

今年も残り少なくなりました。
1年のまとめをしっかりやり、来年に備えましょう。




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2012年12月17日月曜日

「山田経営維新塾メールマガジン」VOL29,2012.12.17号

「商人道」と書いて「あきんどう」と読みます。
維新塾の12月定例会で、大学の先生方とゴルフをしたことを話しました。京都大学系のお医者さんだから皆さん、優秀です。その優秀な先生のひとりが「ご専門はなんですか?」と尋ねる。私は「商人道です」と答えたという話。
先生方がどう理解したか存じませんが、私は誇りをもって答えたんですよ。
大所高所に立って「経済とは何か」「金融とは何か」「流通とは何か」を研究するのはいいでしょう。
でも、私たちは現実の世界を動かします。地べたから物事を見ていくのです。
私たちは物を売ります。
石田梅岩の言葉を引き合いに出しましたね。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」です。私たちは物をつくり、物を売って、世のため人のためになっていく。そして、自分たちの生活をよくしていきます。

「商人道」で最も大切なのは? 思い出してください。
正直であることと、倹約です。
世の中には楽して儲けることがエライみたいな風潮がありますが、そんなまやかしの言葉に惑わされてはいけない。
事業を営むというのは、小さな店、小さな会社をやっていくということは、本当に大変なことなんです。よいときは一瞬。あとは、圧倒的に苦労の連続ですよ。

「経営者なんだから、そんなこと当たり前」
ではありますが、当たり前にやっていくことはやはり、並大抵のことではありません。
多くの経営者(商人・あきんど)たちが、このことを忘れていますよ。
塾で「労働分配率」という話をしました。
そのとき出てきたのは、「言葉の意味がわからない」でした。知らないのは恥ではない。調べればわかることです。で、みなさんは調べましたか?
きょうの日まで調べてないとしたら、その人は猛反省しなければなりません(いないと思いますが)。

労働分配率という言葉の意味がわからなければ、そもそも私が「倹約が大事」といった意味も、意図もわかりません。「自分の会社の数字を知りなさい」「経費を知りなさい」と繰り返し述べていることも、わかりませんよね。
「1円の経費削減は1円の利益アップと同じこと」、労働分配率のことがわかっていればこの話、あなたがたにはストンと腑に落ちるはずです。
このデフレの時代に、売上げを伸ばすのはまことに大変です。でも、経費なら削ることができる。接待費(平たくいえば飲み代)、これを削るのに決死の覚悟はいらない。
やっていますか? やりましょうよ。

削る経費はもちろん「飲み代」に限りません。数字を把握していればすべてが対象になります。これは例外なく、みなさん全員に当てはまります。
経費だけではない。あらゆる数字です。
原価も見直せるし、私がよく知る茶業界などでは「原価」という概念すらあいまいなところもあります。それほど「経営」という考え方が浸透していないともいえる。
だから「経営者」などというと、「よしてくれよ」という人が、今でもたくさんいるわけです。
そういう人たちに向かって、「倹約だ」「数字だ」といっても、なかなか話が通じていかない。お茶業界への悪口のようないい方になってしまいましたが、これは茶業界に限ったことではない。中小零細企業ならあらゆる業界、業態にいえることです。

「経営」はきちんと勉強すれば必ず身につきます。
一方、「商人道」は生き方、あるいは倫理観、もっといえばどう生きるかという哲学だから、これは人間を磨いていくしかない。時間がかかるかもしれない。
だからこそ、この塾では「人間力」からスタートしたんです。
わかりますか?

「商人道」を極めるためには経営感覚をぜひ身につけてほしい。それがなければ、一時(いっとき)はよくても、常に圧倒的な業績を上げ続けることはできない。業績が上がらなければ、商人道は苦の道になってしまう。なんとかそういう連鎖から逃れて本当の商人になろう、というのがこの塾の目的です。
ところが、人間力ができていないと、そもそも「学ぶこと」ができないんです。
謙虚に素直に粘り強く、ということができない。

「労働分配率」をすぐ調べた人はやる気のある人です。
「やる気」というと簡単なようですが、持続する、ずっとやれなければ意味がない。好きなことならやれる、というのは経営ではない。
嫌いでも、面倒くさくても、やっかいでも、必要とあれば断固としてやらなければならない。これが経営者です。
人間力ですよ!!

ここのところをわかってもらうために9カ月、270日を私たちは費やしてきました。
みんな変わってきています。
断固として変わりましょう。
「変える」というのは、責任感の自覚です。
ここを揺るぎないものにしましょう
これができれば、あとは勉強をするだけです。
このステップを上がりきれば、同志のことを気に掛ける余裕も出てきます。
もう少しがんばっていきましょう。

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